詰みかけた盤面に現れる六つの形
死にかけの盤面は決まった形をしています。それぞれに名前をつけて、どうやってできるのか、まだ何が入るのか、どう直すのかを書きました。
負ける盤面には見覚えのある形があります。毎回ばらばらに壊れるのではなく、だいたい決まった壊れ方をします。
以下の六つは、その繰り返し出てくる形です。それぞれについて、どうできるのか、その状態でまだ何が置けるのか、どう戻すのかを書きます。名前は覚えるためのもので、ゲーム内の用語ではありません。
飛び石
孤立した1マスの空きが、盤面のあちこちに散らばっている状態です。全体としては空きが多いのに、置けるものがほとんどありません。
できる原因は、凹んだ形のピースです。L や T や S を、その切り欠きを気にせず置いていくと、1マスずつ取り残されます。一回ごとの損は小さいので、できていく途中では危機感がありません。
この状態で入るのは 1×1 だけです。棒も四角も入りません。直すには、飛び石が最も密集している帯を選び、その行か列を埋め切って消すしかありません。孤立した空きは、そこを通る行か列が完成したときにだけ、まとめて解消されます。予防は、扱いにくい形を置く前に凹んだ側に何が残るかを見ることです。
櫛
埋まった列と空いた列が交互に並んでいる状態です。縦縞に見えます。行方向でも同じことが起きます。
できる原因は、縦の棒を隣り合わせにせず一列おきに置いていくことです。一本置くたびに、その両隣が1マス幅の谷になります。
この状態で入るのは、1マス幅の縦の棒だけです。2マス幅を要求する形はひとつも入りません。しかも列も消えるため、空いている列を埋め切れば消えるのですが、埋めるには1マス幅の棒を何本も引く必要があります。
直し方は、空いた列を一本選んで、そこだけを上から下まで埋め切ることです。全部を均等に埋めようとすると、どれも完成しないまま手が尽きます。一本に集中してください。予防は、縦の棒を置くときに既存の縦の棒に必ず隣接させることです。
堀
外周がぐるりと埋まっていて中が空いている、あるいは逆に、中央の塊のまわりが一周空いている状態です。どちらも同じ問題を抱えています。
前者は、端から埋めるという方針を機械的にやりすぎるとできます。外周が一周埋まると、中央の 6×6 は四辺すべてが壁のように囲まれた空間になり、そこに届くために外周を崩す必要が出てきます。ただし外周が埋まっているということは、行も列も完成に近いということなので、これは比較的直しやすい形です。どれか一辺を消せば一気に開きます。
後者、中央に塊があって周囲が一周空いている形のほうが厄介です。空いている輪は幅が1マスか2マスしかなく、大きい形を受け入れません。しかも中央の塊は、そこを通る行も列も外周まで届いていないので、消えません。直すには、中央の塊を含む行を、両端まで埋め切る必要があります。
平原
盤面が同じ高さまで平らに埋まっていて、残っているのが薄い帯だけ、という状態です。1マスか2マスの厚みの空きが、盤面を横切って残っています。
できる原因は、行を順番にきれいに埋めていくことです。下から詰めるように置いていくと、盤面はきれいに見えますが、残る空間の厚みだけが減っていきます。テトリスの癖がある人がいちばんはまりやすい形です。ここには重力がなく、低いことに何の価値もありません。
この状態で入るのは、帯の厚みと同じ厚さの形だけです。厚み2マスなら 2×2、2×3、2マス幅の棒。厚み1マスなら横の棒だけです。
直し方は、残っている帯のどれか一本を完成させて消すことです。消せば9マス分の厚みが一気に戻ります。予防としては、盤面を平らに埋めようとしないこと。厚みのある空きをひとつ残して、その代わりどこかを深く埋めるほうが、盤面としてはずっと健康です。
一本谷
幅1マスか2マスの縦長の空きが、周囲を埋められて残っている状態です。深さは3マス以上あります。
できる原因は、2つの縦の塊を、あいだを空けて置くことです。あいだが1マスなら縦の棒しか入らず、2マスなら 2×2 や2マス幅の棒が入りますが、それ以外は入りません。
この形の厄介さは、それ自体は死んでいないところにあります。棒は来るので埋まります。ただし、埋めるための手を谷に吸われ続けるので、盤面の他の部分に手を回せなくなります。じわじわ効く形です。
直し方は、谷を無理に埋めるより、谷を横切る行を先に消すことです。行が消えれば谷の壁が一段崩れて、幅が広がります。予防は、縦に伸びる形を置くときに、隣との間隔を空けないことです。
封じられた角
盤面の角、あるいは角に近い一角が、周囲を埋められて小さく孤立している状態です。2マスや3マスのL字型の空きが角に残っている形をよく見ます。
できる原因は、角を後回しにすることです。角は届きにくいので自然と最後になり、そのころには周囲がもう埋まっていて、残った形が不規則になります。
この状態は点数上の損はわずかですが、角を失うと 3×3 の予約席が置ける場所が減ります。角は4つしかありません。2つ以上封じられた盤面は、大きい形が来たときの受け皿がほとんどありません。
直し方は、角を含む行と列のうち、残りマス数が少ないほうを埋め切ることです。角のマスは行と列の両方の端にあるので、どちらが消えても解放されます。予防は、角の 3×3 をひとつだけ予約席として守り、残りの角は早めに使い切ってしまうことです。中途半端に埋めた角がいちばん厄介です。
六つに共通していること
- どれも、その場では小さな損にしか見えない置き方の積み重ねでできる。
- どれも、直す手段はほぼ同じ。その区画を貫く行か列を埋め切って消すこと。
- どれも、消去が難しくなるほど悪化する。悪循環なので、気づいた時点で対処する。
- どれも、盤面がまだ空いているうちのほうが直しやすい。空きマスの総数ではなく、最大の空の正方形を見て判断する。
複数が同時に出ている盤面は、置き方だけでは戻せません。そこがエネルギーの全消しの本来の使いどころです。盤面がまだらで、単発の消去では直らず、それでもまだコンボが生きているとき。全消しをまたいでもコンボは残るので、空の盤面と生きた倍率を同時に手にできます。
最後にひとつ。Blockwood では、置けない3つを配られて終わることはありません。手はいまの盤面に対して引かれ、3つとも置けない手は捨てて引き直されます。それが繰り返し失敗した場合には 1×1 のブロックが3つ渡されます。つまり、上の六つの形は運の話ではなく、全部あなたが作ったものです。悪い知らせに聞こえますが、直せるという意味でもあります。
よくある質問
孤立した1マスの空きはどうすれば消えますか
そのマスを通る行か列が全部埋まったときにだけ消えます。行と列のどちらが完成に近いかを数えて、近いほうを狙ってください。爆弾がその 3×3 の範囲に入る位置に落とせるなら、それでも消えます。
盤面を平らに埋めるのはよくないのですか
よくありません。重力がないので、低いことにも平らなことにも価値がありません。平らに埋めると残る空きの厚みだけが減り、薄い形しか受け入れられなくなります。厚みのあるひと続きの空き地を残すほうがずっと健康です。
どこから直しはじめればいいですか
いちばん散らかっている区画を貫く行か列を選んで、そこを埋め切ることです。全体をまんべんなく整えようとすると、どの行も完成しないまま手が尽きます。一本に集中して消し、開いた9マスから立て直します。
もう手遅れかどうかはどう判断しますか
盤面に残っている最大の空の正方形を見てください。まだ 3×3 が入るなら余裕があります。2×2 しか入らないなら、次の数手で立て直す必要があります。1×1 しか入らないなら、残っているのはエネルギーの全消しか、爆弾が来るかどうかです。
実際の盤面で試す
Blockwood は横9マス・縦12マスの盤面で遊ぶ木製ブロックパズルです。落ちてくるものはなく、置けない手が配られることもありません。手は渡される前に、いまの盤面で置けるかを確かめられています。エンドレス、タイムアタック、作り込まれたステージ、デイリーチャレンジ。無料、オフライン、広告なし、アカウントなし。